2021.07.07
会社員が在宅でできる副業12選|初期費用・AIの影響・リスクで比べる選び方
「本業が忙しくても、家でできる副業を始めたい」「種類が多すぎて、どれが自分に合うのかわからない」。副業アカデミーにも、会社員の方からよく寄せられる相談です。
この記事では、会社員が在宅で取り組める副業12種類を、初期費用・収入が出るまでの期間・AIの影響・主なリスクで比べて紹介します。生成AIの普及で、ここ数年のあいだに状況が大きく変わった副業もあります。選ぶ前に確認したい就業規則や確定申告のポイントもあわせて解説します。
この記事の要点
在宅でできる副業は、大きく「投資」「物販」「クラウドソーシング(受注)」「コンテンツ発信」の4つに分けられます。
どの副業にもリスクがあり、「安全で必ず稼げる副業」はありません。初期費用、使える時間、失っても生活に影響しない金額から選びましょう。
生成AIの普及で、文章作成など一部の受注型の仕事は案件が減っています。一方、物販や投資のように、AIを道具として使える副業もあります。
始める前に、勤務先の就業規則を確認してください。副業の所得が年20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。
会社員の副業は「在宅」が続けやすい
会社員が副業をする場合、使えるのは平日の夜や休日など、限られた時間です。在宅でできる副業なら、通勤の時間がかからず、自分の空いた時間に合わせて進められます。決まった日時に出勤する副業と違い、本業の残業や予定が入っても調整しやすいのが利点です。
ただし、在宅でできることと、続けやすいこと・稼げることは別の話です。副業の種類によって、必要なお金、時間、スキル、リスクは大きく違います。
副業を選ぶ前に確認したい4つのこと
勤務先の就業規則:副業が禁止・許可制・届出制のどれになっているかを確認します。投資は多くの会社で副業として扱われていませんが、扱いは会社ごとに違います
使える時間:週に何時間なら本業と生活に影響なく続けられるかを、先に決めておきます
初期費用と、失ってもいい金額:投資や物販はお金を使う副業です。生活費とは別の、失っても生活に影響しない金額の範囲で始めましょう
AIの影響:生成AIで代わりがききやすい仕事は、案件が減ったり単価が下がったりしています。これから始めるなら、AIを道具として使える副業かどうかも見ておきましょう
在宅でできる副業12選の比較
副業
初期費用
収入の仕組み
AIとの関係
主なリスク
1. 株式投資少額から値上がり益・配当情報収集の道具元本割れ
2. 暗号資産少額から値上がり益情報収集の道具値動きが非常に大きい、詐欺
3. FX少額から為替の差益情報収集の道具預けた額以上の損失もありうる
4. せどり(国内物販)仕入れ資金仕入れと販売の差額価格調査・商品説明に使える売れ残り、値下がり
5. 輸入・輸出の物販仕入れ資金仕入れと販売の差額翻訳・リサーチに使える為替、規制、送料
6. ネットショップ運営仕入れ・出店費用商品の売上商品ページ作成に使える集客できない、在庫
7. Webライティングほぼなし受注した記事の報酬影響が大きい(案件が減少)案件が取れない、低単価
8. デザイン・イラストソフト代など受注した制作物の報酬簡単な作業は代わりやすいスキル習得に時間
9. プログラミング学習費用など受注した開発の報酬簡単な作業は代わりやすいスキル習得に時間
10. 動画編集・写真ソフト・機材代受注した制作物の報酬作業の効率化に使える機材費、作業時間
11. YouTube機材代など広告収益・投げ銭など台本・編集に使える収益化まで時間がかかる
12. ブログ少ないアフィリエイト・広告影響が大きい(競争が激化)アクセスが集まらない
投資系の副業
投資は、自分のお金を運用して増やすことを目指す方法です。労働を提供する副業とは性質が違うため、多くの会社で副業として扱われていませんが、扱いは就業規則しだいです。どの投資も元本が保証されず、損失が出ることがあります。
1. 株式投資
企業の株を売買し、値上がり益や配当金を得る方法です。投資信託の積立や1株単位で買えるサービスを使えば、少額から始められます。長期で保有する方法なら、日中に値動きを見続ける必要もありません。始め方は「会社員が副業で株式投資を始める前に知っておきたいこと」で解説しています。
2. 暗号資産(仮想通貨)
ビットコインなどの暗号資産を売買する方法です。少額から24時間取引できますが、値動きが非常に大きく、短期間で大きな損失が出ることもあります。取引は金融庁・財務局に登録された交換業者で行い、SNSなどでの勧誘には注意してください。利益は現在、原則として雑所得として確定申告が必要です。
3. FX
ドルや円などの通貨を売買し、為替レートの差で利益を狙う取引です。国内の業者では、個人は預けたお金(証拠金)の最大25倍まで取引できますが、その分、損失も大きくなります。急な値動きで預けたお金以上の損失が出ることもあるため、初心者のうちはレバレッジを低く抑えることが大切です。
投資の種類と始め方は「初心者の会社員が知っておきたい投資の基本」、会社のルールとの関係は「投資は副業になる?」で解説しています。
物販系の副業
物販は、商品を仕入れて販売し、その差額を利益にする副業です。仕入れの資金は必要ですが、少量から仕入れて小さく試すことができます。扱うのは実際の商品なので、AIは価格の調査や商品説明の作成を助ける道具として使えます。
4. せどり(国内物販)
店舗やネットで仕入れた商品を、フリマアプリやECサイトで販売する方法です。売れる商品を見極めるリサーチが大切で、売れ残りや値下がりで損をすることもあります。中古品を仕入れて販売する場合は、古物商許可が必要です。
5. 輸入・輸出の物販
海外の通販サイトで仕入れた商品を国内で売ったり、日本の商品を海外の通販サイトで売ったりする方法です。国内の物販に比べて、為替の変動、関税、送料、輸出入が規制されている商品などの知識が必要になります。
6. ネットショップ運営
ネットショップ作成サービスや大手ECサイトにお店を出して、商品を販売する方法です。仕入れ、在庫管理、集客まで自分で行う必要があり、お店を開いても集客できなければ売れません。
物販全体の注意点として、偽ブランド品は販売できず、医薬品や酒類の販売には許可や免許が必要です。各販売サイトの規約も確認しましょう。
クラウドソーシング(受注)系の副業
クラウドソーシングは、仕事を頼みたい企業や個人と、仕事を受けたい人をつなぐWebサービスです。自分のスキルを活かして案件を受注し、報酬を得ます。ただし、生成AIの普及で仕事の中身が変わってきています。クラウドワークスの公表データでは、ChatGPT登場前(2021年10〜12月)と比べて2025年10〜12月はライティング系の案件数が46%減った一方、取材・インタビュー関連は2.1倍、ショート動画関連は3.2倍に増えました。
7. Webライティング
企業のWebサイトに載せる記事などを、依頼を受けて書く仕事です。初期費用はほとんどかかりませんが、AIで文章を作れるようになったことで、文章を書くだけの案件は減っています。本業の専門知識や取材の経験がある人は、今でも強みを活かせる可能性があります。詳しくは「Webライティングの副業はAIで稼げる?」で解説しています。
8. デザイン・イラスト
バナーやロゴ、Webサイトのデザイン、イラストなどを制作する仕事です。デザインソフトを使えることが条件の案件がほとんどです。画像生成AIで簡単な作業は代わりやすくなっているため、依頼主の目的に合わせて提案する力や、得意分野を持つことが大切です。
9. プログラミング
Webサイトやアプリなどを作る仕事です。高単価の案件は実務経験を条件にしていることが多く、未経験から受注できるまでには学習の時間がかかります。AIがコードを書く手助けをするようになり、簡単な作業の案件は代わりやすくなっています。
10. 動画編集・写真撮影
動画のカットやテロップ入れ、商品写真の撮影などの仕事です。編集ソフトや機材をそろえる費用がかかります。ショート動画の需要は伸びていますが、編集の効率化ツールも増えているため、企画や構成の力も求められるようになっています。
コンテンツ発信系の副業
自分の知識や個性をコンテンツにして発信し、広告や販売で収入を得る副業です。初期費用は少なめですが、収入が出るまでに時間がかかり、収入が出ないまま終わる人も多いのが現実です。
11. YouTube
動画を投稿し、広告収益、投げ銭、メンバーシップ、商品紹介などで収入を得ます。広告収益を受け取るには、チャンネル登録者数や視聴時間などの条件を満たして「YouTubeパートナープログラム」に参加する必要があります。条件は変更されることがあるため、YouTubeの公式ヘルプで最新の内容を確認してください。
12. ブログ
記事を書いてアクセスを集め、アフィリエイトや広告で収入を得ます。AIで記事を量産するサイトが増え、検索での競争が激しくなっています。日本アフィリエイト協議会の2025年の調査では、アフィリエイトの月収が1,000円未満の人が52.5%でした。アフィリエイトで商品を紹介する記事には「広告」「PR」の表示も必要です。詳しくは「副業ブログは不労所得・権利収入になる?」で解説しています。
タイプ別:どの副業から考えるといい?
あなたの状況
検討しやすい副業
平日はほとんど時間がない投資信託の積立・株式の長期保有(まずNISAの仕組みを知る)
少額から、商売の経験を積みたいせどり・輸出入などの物販
本業で専門的なスキルがあるそのスキルを活かしたクラウドソーシングの受注
発信が好きで、長く続けられるYouTube・ブログ
迷ったら、いきなり大きなお金や時間をかけず、少額・短時間で試して自分に合うかを確かめるのがおすすめです。
副業を始める前の注意点
就業規則を確認する:禁止・許可制・届出制のどれかを確認し、手続きが必要なら済ませてから始めましょう。詳しくは「副業禁止は違法?」で解説しています
確定申告:会社員の場合、副業の所得(収入から経費を引いた金額)が年20万円を超えると、原則として所得税の確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は必要です。手順は「副業の確定申告のやり方」をご覧ください
お金の管理:副業の入出金を専用の口座にまとめると、帳簿づけが楽になります(「副業用の銀行口座は分けるべき?」)
家族の理解:休日や夜の時間を使うことが多いため、家族と事前に話しておくと続けやすくなります。投資や物販でお金を使う場合は特に大切です
「誰でも簡単に稼げる」という誘いに注意:「スマホだけで月◯万円」「必ず稼げる」とうたって高額な教材やサポートを売りつける、副業に関するトラブルが相次いでいます。契約する前に、内容と解約の条件をよく確認しましょう
よくある質問
Q. 会社員が在宅でできる副業には、どんな種類がありますか?
A. 大きく分けて、投資(株式・暗号資産・FX)、物販(せどり・輸出入・ネットショップ)、クラウドソーシングでの受注(ライティング・デザイン・プログラミング・動画編集など)、コンテンツ発信(YouTube・ブログ)があります。
Q. 安全で必ず稼げる副業はありますか?
A. ありません。投資や物販には損失のリスクが、受注型の仕事には案件が取れないリスクが、発信型には収入が出ないリスクがあります。初期費用、使える時間、失っても生活に影響しない金額から選びましょう。
Q. 初期費用がかからない副業はどれですか?
A. Webライティングやブログは、初期費用がほとんどかかりません。ただし、生成AIの普及で競争が激しくなっており、初期費用が少ないことと稼ぎやすいことは別だと考えておきましょう。
Q. AIの影響を受けにくい副業はありますか?
A. 物販や投資は、実際の商品やお金を扱うため、仕事そのものがAIに置き換わるというより、AIを調査や作業の道具として使える副業です。一方、文章作成など、成果物をAIで作れる受注型の仕事は、案件が減ったり求められる内容が変わったりしています。
Q. 物販を始めるのにいくら必要ですか?
A. 仕入れの方法によりますが、少量の仕入れから試せば、数万円程度の資金で始めることもできます。売れ残りや値下がりで損をすることもあるため、失っても生活に影響しない金額から始めてください。
Q. 投資は副業になりますか?
A. 株式や投資信託などの資産運用は、多くの会社で副業として扱われていません。ただし扱いは就業規則しだいなので、必ず確認してください。
Q. 副業の収入が少なくても確定申告は必要ですか?
A. 会社員の場合、副業の所得が年20万円を超えると、原則として所得税の確定申告が必要です。20万円以下でも、住民税の申告は別に必要です。
Q. 副業はスキルがなくても始められますか?
A. 物販や投資は、特別な資格がなくても始められます。ただし、仕組みやリスクを学んでから始めることが大切です。デザインやプログラミングなどの受注型の仕事は、案件を受けるためのスキルが必要です。
Q. どの副業が自分に合うかわからないときは?
A. 使える時間、初期費用、得意なことを書き出し、いくつかの副業を比べてみましょう。いきなり大きなお金や時間をかけず、少額・短時間で試して確かめるのがおすすめです。
※この記事は、執筆時点の公開情報をもとに一般的な内容を解説したものです。副業の収入は、取り組む内容、時間、経験、市場の状況などによって大きく異なり、収入を保証するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。税金や許可の詳細は、国税庁のWebサイト、税務署、警察署、税理士などの専門家にご確認ください。
まとめ
会社員が在宅で取り組める副業には、投資、物販、クラウドソーシングでの受注、コンテンツ発信があります。どれも在宅でできますが、初期費用、収入が出るまでの期間、リスクは大きく違い、「安全で必ず稼げる副業」はありません。
生成AIの普及で、文章作成など一部の受注型の仕事は厳しくなっています。これから始めるなら、AIを道具として使える物販や投資も含めて比べ、就業規則を確認したうえで、少額・短時間から試してみましょう。
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